「電子書籍が紙の本を殺す」というのは言い過ぎ? – スラッシュドット・ジャパン IT
興味深い記事を読みました。アメリカで爆発的な成長を見せていた、電子書籍の売上が急激に鈍化しているそうです。
Will Gutenberg laugh last? – ROUGH TYPE(機械日本語訳はこちら)
こちらは先ほどの記事でも引用されていた、ニコラス·カー氏のブログです。機械日本語訳でも結構読めます。
記事を読んでみると、同氏は電子書籍の成長が鈍化した理由について、見解をこのように述べています。
●電子書籍は特定の読書状況(飛行機の旅)に適していますが、あまり他の状況(自宅のソファで横たわって読む)などには適していない。
●アメリカの本の読者59%は、電子書籍に全く関心がない。
●電子書籍の利点が過大評価され、印刷された本の利点は過小評価されている。
●電子書籍の価格が、多くの人が期待したようには下がっていない。電子書籍と本の間には大きな価格差はない。
アメリカは日本よりずっと電子書籍が進んでいると聞いていましたが、その成長はすでに急ブレーキがかかっていたんですね。
上のニコラス·カー氏の見解にも、心当たりはありますね。
実際、スマホを持っている人は、私の周りもかなりいるのですが、電子書籍を読んでいる人は、ほとんどいません。私自身が少し読んでいるくらいです。私もiPhoneじゃさすがに読みにくいので、iPadで読んでいます。
電子書籍を試してみて思うのですが、タブレットで読むほうが絶対いいと思います。スマホで読むなら、紙の本の方が圧倒的に見やすいです。最初はスマホで興味本位に電子書籍を買ったとしても、続かないと思いますねー
なので電子書籍を快適に利用するためには、タブレットが必須条件だと思います。
iPadやAndroidタブレットも、皆が持っているわけじゃありませんし、スマホじゃ見難いし、電子書籍のためにわざわざタブレット買う人も少ないでしょうから、安く買える紙の本を選択するのは当然ですよね……(端末買う金で本がたくさん買えます)
ますます、ニコラス·カー氏の言うとおりです。
電子書籍の値段も、特別安い訳じゃないですし、日本でも紙の本の代わりではなく、補助的な存在として落ち着くのも時間の問題なんでしょか。
アメリカで起きることは、日本でも起きると言いますので、今後のどうなるのか、電子書籍の動向に注目してみたいと思います!