セマンティック検索の導入 link:グーグル、検索システムを改良へ 市場シェアの維持目指し過去最大の変更か
今後数カ月間で、グーグルの検索エンジンは青色のウェブリンク一覧を羅列するだけではなくなる。検索結果表示ページの最上部に、さらに多くの事実や質問への直接的な回答を表示するようになる。
検索エンジンは、グーグルが過去2年間蓄積してきた数億の「要素」――人々や場所、物事――を含むデータベースの利用により検索クエリに対し一段と適切な結果を示せると述べた。
現行の検索システムに「セマンティック検索」(単語の実際の意味を理解するプロセス)を取り込むことによって、より関連性の高い検索結果を表示するとのことです。
このセマンティック検索を導入することで、要するに「人間の思考方法」に近づけ、一つの検索ワードについて、いろいろな関連性のある情報を検索結果として表示するように変更するとのことです。
今回の変更では、例えばユーザーが「タホ湖」を検索すると、場所や海抜、平均気温や塩類含有量など、検索エンジンがタホ湖について知識がある主要な「特性」が表示されることになる。現状では「タホ湖」を検索すると、タホ湖の観光案内所のサイトやウィキペディアのページ、該当地図へのリンクが表示されるだけだ。
一つのキーワードに対して、様々な切り口で関連情報が確認できますので、情報を知りたい人にとっては、非常に便利になりそうです。また「カリフォルニア州で大きい湖のトップ10は?」といった一層複雑な質問には、他のサイトへのリンクだけでなく、回答も表示される可能性があるとのことです。
今までは検索精度を高めるために、キーワードを区切って検索していましたが、より直接的に回答を得られる可能性が出てきました。先日のAppleのiOS5.1の音声検索アシスタント「Siri」と組み合わせれば、かなり面白いことができそうですね!
よりまじめに制作することが重要 もはやブログのクローンを作ったり、キーワードを意図的に多めに配置したりするような、小手先のSEOは今までよりさらに通用しなくなります。
link:グーグル、「過度に最適化された」サイトへのペナルティを計画か
検索結果において、Googleは「条件」を「表現が適切ではないかもしれないが、サイトに過度な最適化手法、つまり、過度にSEOを適用する人々と、素晴らしいコンテンツやサイトを作成する人々」との間で「平等化したい」と考えている……
これからはさらにサイトのテーマに沿ったページを作り・サイト運営こそがランキングアップの近道となるでしょう。ユーザーに対してより有益な情報をこまめに発信し続けたサイトが、Google先生で上位に表示されることは間違いありません。
過度なSEOに心当たりのある方は、今から余計なものは削除していった方が無難です。またこれから新規サイトを制作される方は、決定したテーマに沿って様々な切り口でコンテンツを用意して、ユーザーに対して意識的により有益なページを数多く制作しておくと、今後Googleに対しての評価がさらに良くなると予想されます。
「Google担当者の気持ちになって、そのキーワードで上位に表示したくなるサイト」を常に意識して制作することが、昔も今も、そしてこれからも通用する変わらない検索エンジン対策(SEO)だと思います。