「熱い!」「WiFi弱ぇ!」売れまくりの新しいiPadにクレームが相次ぐ!

新しいiPadサーモグラフィー
 発売4日で販売台数が300万台を突破した「新しいiPad」ですが、ここに来てクレームが発生している模様です。「本体が熱くなること」「WiFiが従来機と比較して弱いこと」さらに最近では「バッテリーが充電100%と表示されてもまだ充電100%ではない」など、様々な話が報告されています。それぞれ現在調査中とのことですが、あなたのiPadの調子はいかがですか?


クレーム1:本体の高熱化  まず最初にクレームがついたのが、「本体が熱くなること」です。アメリカの消費者専門誌Consumer Reportsが、新しいiPadはゲーム中に、iPad2に比べてかなり高温になることが分かったと発表しました。
新しいiPadとiPad2の温度の違い

 このように新しいiPadは47度にも達し、iPad2と比較して12度も温度が高くなったそうです。Appleのフォーラムでは「ひざに乗せていられない」ほど熱くなったとの報告もあります。

 ここまで本体が熱くなる理由については、

1.画面に使用しているLEDが従来の倍  単純にLEDがiPad2と比較して倍になったため、その分発熱量が増えた。
2.LEDパワーが従来の2.5倍必要  iPad2と比較して、解像度が大幅に増えたため、画面の明るさの効率が低くなっているそうです。その分LEDパワーが2.5倍必要とのこと。
3.バッテリー電力増加による発熱  LEDパワーが必要な分、バッテリーの電力も必要となり、その分発熱量が増加します。
4.従来のLCD技術を使用しているから  シャープの電力効率の高いIGZO技術の液晶を使用する予定が間に合わず、従来のiPadと同じ、アモルファスシリコンの液晶を使用している。
5.新しいプロセッサA5Xが熱い  4つのグラフィックス·コアを持つ新しいプロセッサA5Xが最大の発熱源です。

参考:5 reasons why the new iPad runs hotter than the old ones

 私のiPadはまだゲームなどしていないので、そこまで熱くなってはいませんが、負荷のかかる作業を長時間行うと、このくらい熱くなってしまうのかと思うとちょっと怖いですね。

 通常のPCと同じように、ある程度高温になっても耐えられる設計だとは思いますが、布団にベタ置きしてやらないで、SmartCoverで少し浮かせるなど、風通しを良くした方が良いでしょう。

Smart Cover キーボードスタンド



クレーム2:WiFi通信距離が短い  従来機よりも無線LANの感度が悪いと報告されています。報告した方は、無線LANルーターの電波干渉が原因?とのことですが、ルーターのチャンネルを変更しても、初代iPadよりも新しいiPadの方がデータレートはかなり低いと書き込みしています。海外でもWiFiが弱いとの報告があるようです。

参考:新しいiPadのwifi受信感度について、ユーザーの皆さんにお聞きしたいのです。 - Appleサポートコミュニティ

 私のiPadは特にWiFiのシグナルが弱いとは感じませんので、ハードの初期不良の可能性もあります。1度自分のiPadをチェックしてみてはいかがでしょうか。



クレーム3?:充電の表示が100%でもフル充電ではない  DisplayMate TechnologiesのRaymond社長が、「新しいiPadのバッテリーが100%を表示しても、まだフル充電に達していない」と指摘しました。このiPadに表示される100%というのは、計算上の推定値なのだそうです。100%からフル充電まで1時間は余分に充電する必要があるそうです。

 こちらは、iOSのバージョンアップで修正されるかもしれないとのことでした。
battery-life-phil-schiller

参考:Why does the new iPad continue charging after it hits 100 percent?
参考:Did Apple Tell the New iPad’s Battery Meter to Lie on Purpose?



 新しいiPadの粗探しが激しすぎるような気もしますが、世界中の人が注目していますので、仕方のないことなのかもしれません。一応、初期不良の可能性もありますので、こういった情報にはアンテナを張っておいた方が良いですね。



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