クレーム1:本体の高熱化 まず最初にクレームがついたのが、「本体が熱くなること」です。アメリカの消費者専門誌Consumer Reportsが、新しいiPadはゲーム中に、iPad2に比べてかなり高温になることが分かったと発表しました。
このように新しいiPadは47度にも達し、iPad2と比較して12度も温度が高くなったそうです。Appleのフォーラムでは「ひざに乗せていられない」ほど熱くなったとの報告もあります。
ここまで本体が熱くなる理由については、
1.画面に使用しているLEDが従来の倍 単純にLEDがiPad2と比較して倍になったため、その分発熱量が増えた。
2.LEDパワーが従来の2.5倍必要 iPad2と比較して、解像度が大幅に増えたため、画面の明るさの効率が低くなっているそうです。その分LEDパワーが2.5倍必要とのこと。
3.バッテリー電力増加による発熱 LEDパワーが必要な分、バッテリーの電力も必要となり、その分発熱量が増加します。
4.従来のLCD技術を使用しているから シャープの電力効率の高いIGZO技術の液晶を使用する予定が間に合わず、従来のiPadと同じ、アモルファスシリコンの液晶を使用している。
5.新しいプロセッサA5Xが熱い 4つのグラフィックス·コアを持つ新しいプロセッサA5Xが最大の発熱源です。
参考:5 reasons why the new iPad runs hotter than the old ones
私のiPadはまだゲームなどしていないので、そこまで熱くなってはいませんが、負荷のかかる作業を長時間行うと、このくらい熱くなってしまうのかと思うとちょっと怖いですね。
通常のPCと同じように、ある程度高温になっても耐えられる設計だとは思いますが、布団にベタ置きしてやらないで、SmartCoverで少し浮かせるなど、風通しを良くした方が良いでしょう。
クレーム2:WiFi通信距離が短い 従来機よりも無線LANの感度が悪いと報告されています。報告した方は、無線LANルーターの電波干渉が原因?とのことですが、ルーターのチャンネルを変更しても、初代iPadよりも新しいiPadの方がデータレートはかなり低いと書き込みしています。海外でもWiFiが弱いとの報告があるようです。
参考:新しいiPadのwifi受信感度について、ユーザーの皆さんにお聞きしたいのです。 - Appleサポートコミュニティ
私のiPadは特にWiFiのシグナルが弱いとは感じませんので、ハードの初期不良の可能性もあります。1度自分のiPadをチェックしてみてはいかがでしょうか。
クレーム3?:充電の表示が100%でもフル充電ではない DisplayMate TechnologiesのRaymond社長が、「新しいiPadのバッテリーが100%を表示しても、まだフル充電に達していない」と指摘しました。このiPadに表示される100%というのは、計算上の推定値なのだそうです。100%からフル充電まで1時間は余分に充電する必要があるそうです。
こちらは、iOSのバージョンアップで修正されるかもしれないとのことでした。
参考:Why does the new iPad continue charging after it hits 100 percent?
参考:Did Apple Tell the New iPad’s Battery Meter to Lie on Purpose?
新しいiPadの粗探しが激しすぎるような気もしますが、世界中の人が注目していますので、仕方のないことなのかもしれません。一応、初期不良の可能性もありますので、こういった情報にはアンテナを張っておいた方が良いですね。