link:HP制作会社経営者を逮捕=ドロップシッピング商法―全国初、詐欺容疑・警視庁
ついにはドロップシッピング詐欺を行っていた会社が逮捕されました。
そもそもドロップシッピングとは、
link:図でわかるドロップシッピング
ものすごい簡単に言うと「商品を持っていなくても、その商品を自由に売れる、在庫リスクのないショップが出来るシステム」です。 在庫リスクを持たずにドロップシッピングでは自分のお店を作ることができ……
link:ドロップシッピングとアフィリエイトとの違い
このようにドロップシッピングは要するに単なる「委託販売」の仕組みなので無料で使用できるサービスです。ではどこで騙すのかというと、この詐欺のポイントは、この委託販売の仕組みのところで詐欺を行うのではなく、「委託販売を利用したネットショップを作る」ところで詐欺を行うことにあります。
つまり、「ものすごく儲かるネットショップを作ります」「ネットショップの制作と集客を全て面倒見ます」と言って詐欺を行っているのです。ここで「すごい売り上げ予定」を見せられて、言葉巧みに高額な初期投資をさせられるのですが、結局「全然儲からない」「ネットショップに集客しない、面倒を見ない」となります。
手口としては高額な契約前に、無料のお試し期間などがあり、そこでサクラの注文が大量に入ります。そして被害者はそれを信用して契約してしまい、契約後は全然注文が来ない、集客もない、というのが一般的なパターンのようです。
私から言わせれば、ぽっと出のネットショップがいきなりそんなに売れるはずがありません。時間をかけて認知してもらい、リピーターを増やして、信頼されるショップを育てていってはじめてジワジワと売れてくるものなのですが、まだまだ簡単に売れると思っている人が多いと言うことです。
この問題は結構前からあるようですが、結局裁判になってもネットショップ自体は存在するので、「ネットショップの面倒を見ていない」という確固たる証拠も出にくく、また「運営者(被害者)の努力不足なのでは?」ということになり、問題の発覚が遅れ、被害を大きくしてしまった要因のようです。
どんな詐欺でも最初からだますつもりなので、初期投資が高額な場合が非常に多いそうです。そういったものには疑って慎重に対処したいですね。