しかしiMac(late2012)発売からしばらく経過して、Fusion DriveがHDDとどれだけ性能が違うのか、いろいろレビューや検証が発表されています。それを見ると、やっぱりFusion Driveはすごいことが徐々に判明してきました!
一番わかりやすいのは、Fusion DriveとHDD(7,200rpm)を直接比較したこの動画でしょう!英語ですが、比較テストしている内容は、画面を見ればなんとなくわかります。
動画の中で行われているテストをまとめてみると、下記のようになります。
テスト内容 | Fusion Drive | HDD(7,200rpm) |
---|---|---|
起動テスト | – | 25秒遅れ |
約5GBファイルコピー (プログレスバーの伸びを目視で比較) |
速い | 遅い |
Disk Speed Test | WRITE:322.7 MB/s READ:416.1 MB/s |
WRITE:70.2 MB/s READ:89.8 MB/s |
このように、明らかにHDD(7,200rpm)より、Fusion Driveの方が優れているようです。ここまで差が出るのであれば、iMac(late2012)にはFusion Driveを選択したいところですね。
テスト内容 | Fusion Drive | Mac Book Pro Retina SSD |
---|---|---|
Disk Speed Test | WRITE:311.0 MB/s READ:415.0 MB/s |
WRITE:407.6 MB/s READ:451.0 MB/s |
また「Disk Speed Test」では、Fusion DriveとMac Book Pro RetinaモデルのSSDを比較しています。さすがのFusion Driveも、純粋なSSDモデルには若干勝てないようです。
Fusion Driveは効果大! 新旧「21.5インチiMac」を徹底比較 (2/3) – ITmedia PC USER
続いてこちらの記事のベンチマークテストにご注目!
こちらの記事では新旧「21.5インチiMac」を徹底比較しているのですが、CPU・グラフィック・ストレージのWRITE(書き込み)とREAD(読み込み)について、ベンチマークテストをおこなっています。
その結果、CPU・グラフィック性能を表すスコアは、新型iMacが1.2倍ほどのスコアだったようです。しかし、ストレージに関しては新旧iMacを比べると、書き込みで約2.6倍、読み込みで約3.3倍の差があり、Fusion Driveの効果が表れました。
つまりこの結果だけを見ると、21.5インチのiMacを買う場合には、CPUやグラフィックの性能は新旧iMacでそんなにかわらないので、性能が上がったことを極端に体感したければ、Fusion Driveが必須ということになります。
(逆に言うと、旧iMacでSSDに換装したりしている方には、あまり性能の向上は体感できない可能性も?)
iMac(late2012)は通常の方法では、HDDをSSDに換装できないことを考えると、上のレポートにもあるように性能向上の要ですので、少し奮発してFusion Driveを選択するのが懸命です。
このiMac(late2012)は分解するのは不可能ではないですが、難易度は高いようですので、自力でのSSD化によって故障や破損させてしまうリスクを考えると、情報もまだまだ不足していますし、素直にFusion Driveにしておくのが無難でしょう。
ちょっと値段が高すぎるのが難点ですが……