数多くの脆弱性の修正がメインですので、目に見える機能追加は少ないのですが、今回から標準で追跡型広告を制限することができるようになりました。
と言ってもスクロールしてついてくるバナーを、ブロックする機能ではありません。
Advertising Identifier(広告識別子)を使った、広告を制限するものだと思われます。
Advertising Identifier(広告識別子)とは、一時的な端末のIDのことです。スーパークッキーとも呼ばれます。
この一時的なIDを各端末毎に発行することによって、IDと端末が紐付けられて、その端末の利用状況を広告事業者側で追跡(トラッキング)できるようにする仕組みです。(個人は特定されません)
この仕組みを利用して、その端末の利用行動に沿った広告(ターゲット広告)を表示する、といった使い方をします。
これを制限するのが、今回導入された、「追跡型広告の制限」と「Advertising Identifierのリセット」というわけですね!
使い方は簡単です。「設定」→「一般」→「情報」→「アドバタイズ」で、上の設定画面です。
ターゲット広告が嫌いな方や、追跡(トラッキング)を受けたくない方は、オンにしておくのが懸命でしょう。
ただ勘違いしやすいのですが、この機能をオンにしていても、単に”追跡されないだけ”で、広告そのものをブロックするわけではありませんので、注意が必要です。
iOS6.1の新機能の公式の詳しい情報はこちらです。