ミクシィ、身売りを検討
日本のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)業界を牽引してきたミクシィが身売りを検討していることが明らかになった。社長の笠原健治氏が保有する約55%の株式について、売却に向けた交渉への参加を複数の企業に打診し始めた。近く行われる入札にはグリーやDeNA(ディー・エヌ・エー)といった競合他社などが参加する見通しだ。
現在のmixiの状態を考えれば、十分にあり得る話だと思います。
mixiのユーザー数と「アクティブ」ユーザー数推移をグラフ化してみる(2012年3月分対応版)
上記によると、mixiに登録しているが該当月に一度もアクセスしなかった休眠状態・幽霊会員がどんどん増加している傾向にあり、2012年3月1日時点で約44.2%が幽霊会員となっているそうです。この幽霊会員はどんどん増加していく傾向にあり、過疎化が進行中とのこと。
一時期は本当にすごい勢いの日本最大のSNSであったmixiが、なぜこうまで廃れてしまったのでしょうか。私がいろいろmixiの記事を読んでいて、一番納得したのがこちらです。
後発新規サービスが先行サービスの独占市場を食って成長する方法
mixiは、facebook、twitter、GREE、DeNAにシェアを食い荒らされてしまっただけでなく、何がウリだかよく分からないSNSになってしまった。
ああーなるほどと思いました。発言の信頼性で言うのであれば基本実名のFacebookの方が断然有利で、ビジネス用途にも向いていますし、更新するという手軽さならtwitterの方が断然楽です。ゲームをやりたい人なら、モバゲーやグリーの方がいいでしょう。mixiの使い道がないというのはよくわかる話です。
ユーザーからは、招待制とあしあと機能の廃止や、使いにくくなったインターフェイスなど、改悪の連続が廃れた原因との意見もとても多いです。昔のmixiに戻せば、逆に他のSNSとの差別化できるという意見も出ていました。
実際私も幽霊会員ですが、限られた時間しかありませんので、更新するのは自然とFacebookやtwitterになってしまいます。たぶんそんな「なんとなく他のSNSを使っている」方が大半ではないでしょうか。かといって今さらmixiを使う理由もまったくありませんので、今後mixiがシェアの奪還を狙うのであれば、mixiを使う強烈な理由が必要になると思います。
とても残念ですが、それが無い限りは、この過疎化は止められないかもしれません。
ミクシィ“身売り”報道を否定 「事実はない」
mixiの身売り報道に対し、同社は「報じられている事実はない」と即日否定のコメントを発表しましたが、残念ながらこのままでは身売りするのも時間の問題かも……
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